係を決める㊦
クラスにとって大事なことは、クラス全員で話し合って決めます。この話し合いが学級総会です。議長は私(担任)が務めます。「議長は先生がやろうと思います。承認してもらえますか? 承認する人は拍手してください」と、クラス全員の承認を得ます。
「係を決める学級総会を開きます。議長から6つの係を提案します。
号令戸締り係、出席朝の会係、集配掲示係、教科連絡係、黒板牛乳係、帰りの会係です」
全部板書して、それぞれの係の仕事を簡単に説明します。
「質問はありませんか?」
……
各班に大きな画用紙とマジックを配ります。
「質問はありませんね。では各班、どの係に立候補するか決めて、画用紙にやる気と方針を書いてください。5分間で書いてください。発表の仕方も相談してください。始め!」
各班、顔を突き合わせて話し合います。「□□のことば入れようよ」「○○さん、書いて!」などの声が聞こえてきます。
5分経ったら、「はい、やめて下さい」と議長の指示。
「議長! 時間をください」と3班の班長。
「3班は、あとどのくらいほしいですか?」
「2分ぐらいほしいです」「5班もほしいです」「2班も…」 「3班と5班と2班に、1分30秒時間をあげます」
…
「全員で手を挙げろよ、大きな声で」と囁き合う声が聞こえます。
「では、立候補をとります。(声を強めて)立候補する班は?」
ハイハイ、ハイハイ、ハイハイ…
「はい、では、声がそろっていて、手がピンと伸びている1班!」
「1班は、出席朝の会係に立候補します」
……
各班が立候補を表明します。
立候補は次のようになりました。
号令戸締り係 ☞ 2班、4班
出席朝の会係 ☞ 1班、6班
集配掲示係 ☞ 3班、5班
「号令戸締りか亜k理から決めていきます。最初にやる気と方針を発表する班は?」
「ハイハイ」「ハイ」
「では、4班からお願いします」
4班の班長が、班員に指示を出します。
「みんな、立って! 大きな声で!」
一人ひとりが分担して大きな声でやる気と方針を発表します。最後の「ファイトだぜ」は全員で。他の班から拍手が送られます。
2班も立派に発表しました。
議長「4班と2班に質問はありませんか?」
「ハイ!」5班が手を挙げます。
「2班は、戸締りの方針はないんですか?」
「戸締りもちゃんとやります」
これが決め手になったようです。6班中、自班を含め5つの班が4班を支持。
号令戸締り係は、4班に決まりました。
このように、やる気と方針の発表、質疑、各班の投票を重ね、出席朝の会係は6班、集配掲示係は5班と決まりました。
次に、第2希望の立候補を受け付け、同様にやる気と方針を発表しました。方針を具体的に書いた班が支持を得ました。
学活(ホームルーム)の時間、1単位時間かけて係を決める学級総会を行いました。
担任から学級総会の評価を行います。
「どの班もやる気があってよかった。みんなで力を合わせて発表したね。質問を出せた班があったのもよかった。2回敗れた3班がめげずに気持ちよく黒板牛乳係を引き受けてくれたね。エライね」
「各班、方針通りにできるようがんばってください。方針通りにやっているか見ていて、質問や要求を出し合っていきましょう」
時間があればその日のうちに、なければ次の日に正式に係の活動方針を画用紙に書いて、教室に貼り出しました。画鋲で掲示板に貼るのは、5班の仕事です。
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