係活動始まる(3)
各班のくふう・努力
昼食の号(合)令
号令係は、昼食時の号令もかけます。
ある年の号令係は、こんな号令をかけました。
私のクラスは、班ごとに机を合わせます。全員が席に着いたら、
「手を合わせてー! それではみなさんご一緒に… いただきます!」
‘(クラス全員、手を合わせて)「いただきます!」
「そして、みんなが食べ終わったのを確認して
「手を合わせてー! それではみなさんご一緒に… ごちそうさまでした!」
(クラス全員で)「ごちそうさまでした!」
係が代っても、この号令は受け継がれました。
ある時、別のクラスの先生が、お休みか出張かで不在で、私が様子を見に行くことになりました。
自分のクラスには、号令係に「みんながそろったら、いただきますしていいよ」と指示しておいて。
そのクラスへ行って、驚きました。
各々自分の席で、もう食べ始めている子もいれば、立ち歩いてしゃべっている子もいるのです。
それぞれの先生のやり方なので、何も言いませんでしたが…。
(私がいたK県は、他県と違って中学校の給食はほとんど実施されていませんでした)
板書を消す
黒板係は、授業が終わったら黒板を拭きます。
ノートに書きとるのが遅い子がいます。
「ここまで消してもいい?」
と配慮します。
もちろん、このことを褒めます。
「お仕事中失礼します」
私が務めたA中学校は、生徒は職員室に入ることができません。
職員室のドアをノックして開け、先生を呼ぶのです。
ある年の教科連絡係。班長のKさん。
Kさんは、職員室を見渡して
「お仕事中、失礼します。○○先生、お願いします」
先生方が、サッとKさんを見て、
「素晴らしい!」
もちろん、このことを褒めます。
他の班員もマネします。
教室の戸締り
「さよなら」した後、教室の戸締りをします。
しかし、暑い時など、その後に開けてしまうことがあります。
そこで、ある年の戸締り係は黒板の隅に「3:15戸締り終了 ○班」と書くようにしました。
(その後に開けたら、その人が閉めてください)
配るプリントの枚数
集配係は、その日に配るプリント類を職員室のポストに取りに行って、帰りの会で配ります。
たいてい配る時に数えながら配るのですが、ある年の係は、配る前に、列ごとの枚数に分けておくようになりました。
またある年の集配係。
全部の枚数を数えて、先生に言われなくても「これは家庭数だな」と確認するようになりました。
たいてい、「家庭数、手を挙げて!」と言って配るのですが、ある年の集配係は列ごとの家庭数を把握しておいて、「家庭数です」と言って配るようになりました。
学級総会で話し合い、方針を考え、クラスみんなから信任された係。
その意欲と重みから生まれたくふうや努力ではないかと思います。
もう一つ、理由があります。それは後日…。
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