朝の会と帰りの会
クラスづくりの3要素(班・リーダー・討議)が三位一体となって、クラスづくりが展開されていきます。
朝の会・帰りの会は第一に、その日の目標を共有し、総括する時間です。
朝には「きょうは、ココをがんばろう! ここを改善しよう!」という目標をみんなで確認し合い、一日の終わりには、「ココはできた、ココはできなかった」と総括します。
第二に、30数名が朝8時半ごろから午後3~4時まで共同生活するのです。小さないざこざは絶えません。解決できるものはその日のうちに解決を図り、翌日もみんなが嫌な思いをせずに気持ちよく登校できるようにしたいものです。
そこで帰りの会では、班会議で班長は、班員にまず「きょう、何かイヤなことは無かった?」と聞きます。次に「何か要求は無い?」と聞きます。
いざこざを解決し、目標を共有し一日の総括をする。そのために、みんなで話し合う、その時間が朝の会と帰りの会です。
最低でもそれぞれ10分程度(できれば帰りの会は20分)の時間が必要です。前述したとおりです。
実践例は、「自治をめざすクラスづくり10・11」をご覧ください。
プログラムは、いろいろあっていいと思いますが、欠かせないのは、班会議とクラス討議で質問・意見・要求を出し合うことです。
私が勤務した学校では、(これも前述しましたが)朝の会が10分から5分に、帰りの会が20分から10分に短縮されてしまいました。私を含め幾人もの教員が、朝の会と帰りの会の意味を述べ反対しましたが、多数派にはなれませんでした。20分間の帰りの会を持て余していた教員が多かったのです。
朝の会が5分間になってしまい、同僚の一人は「クラス担任は、単なる事務連絡員になってしまうね」と呟いていました。朝の会や帰りの会をどのようにやっているか、ということについて教員間で話し合ったことは無かったのです。迂闊にも私は、みなさんが当然話し合いの時間をとっているものと思い込んでいました。多くの先生方は連絡だけの時間にしていたのです。
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