実践

自治をめざすクラスづくり(25)

授業の規律

授業の規律をつくる

学校生活でいちばん大事な時間は、もちろん授業です。

口酸っぱく言ってきました。

「授業に集中して取りくめなければホンモノじゃない!」

お喋りが多くてなかなか授業に集中できないクラスも多くありました。
始まりのチャイムが鳴ってもなかなか席につかないこともありました。

ガラキリ!

とくに授業の始まりは大事です。
「これから勉強しよう!」という、ほどよい緊張感と前向きな空気がほしいと思います。

私は、自分のクラスだけでなく、授業に行くクラスに〝ガラキリ〟をやるように求めました。
〝ガラキリ〟とは、始業で先生が教室に来てドアを「ガラ」っと開けたら、間髪を入れず号令係が「キリーツ」と言う。
そのクラスの号令係には、これを守るように要求します。

授業3悪とたたかおう!

〝授業3悪〟とは、授業集中の〝敵〟3つ。①遅刻(始業のチャイムが鳴っても席に着いていない)・②私語(学習と関係のないおしゃべり)・③忘れ物(教科書やノートなど授業に必須のものを忘れる)。授業に集中するために、〝授業3悪〟とたたかい追放しようという取り組みをやりました。

チャイム席

〝チャイム席〟とは

チャイムが鳴ったら席に着く、略して〝チャイム席〟という取り組みを行いました。

これはだらだらといつまでもやるものではありません。1週間か2週間の短期で。

例えば、チャイムが鳴り終わってから10秒後に各班の、席に着いていない人数を調べます。調べるのは一日交替で1班から順番です。この仕事を「日直」とよびます。月曜日は1班が日直、火曜日は2班が日直になります。

班長会でいつ調べるか話し合い、クラスに提案すます。

「こんどの月曜日からチャイム席点検をやります。調べるのは、チャイム席がとくに守れていない、1時間目、昼食、5時間目、帰りの会です。チャイムが鳴り終わって10数えて、各班の席に着いていない人数を調べます。1週間のクラス目標を30以下にします。各班、チャイム席を守るようがんばってください」

班長会の「目標、30以下(席に着かなかった人数を30人以下にする)」という提案を受け、各班がそれぞれ目標をどうするか話し合います。(30人以下ということは、一日当たり6人以下、各班1日平均1人以下ということになります)

 1班は「5人」、2班は「10人」、3班は「5人」、4班は「4人」、5班「5人」、6班「7人」などと表明。これだと合計36人で6人オーバー。「減らせる班はありませんか?」

2班が「7人にします」、6班が「5人にします」5班が「4人にします」と表明。クラス目標合計30人になりました。

月曜日になりました(私が点検表を作っておきます)。

「きょうから、チャイム席を始めます。きょうの日直は1班。大きな声で数えてちゃんと調べてください」

1時間目開始のチャイムが鳴り始めます。

「あきら!席に着いて!」「はなちゃん、席について!」などと各班呼び合います。

1班の人が、点検表と鉛筆を持って待っています。チャイムが鳴り終わると、1班の人が叫びます。

「イチ、ニー、サン、シー …… ジュウ! どの班が何人席に着いていないか見て、点検表に記入しながら、大きな声で言います。

「1班ゼロ、2班1人、3班ゼロ、4班ゼロ、5班1人、6班1人」

帰りの会で、日直の1班が一日の各班の合計を発表し、質疑を行います。

「うちの班は2人ですが、青木さんは係の仕事をしていて遅れたんです。それは取り消してください」「そうでしたか。それは取り消します」等々。

5日目=最終日になると、各班が目標を達成すべく緊迫感が…

帰りの会で、1週間の合計が発表され、討議します。

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