実践

自治をめざすクラスづくり(61)行事の実践3 合唱祭

行事の実践3 合唱祭

※登場する人物名はすべて仮名

特別な曲を選んだクラス(3)

高い峰をめざすこと・子ども達の可能性を信じることの大切さ

3年1組(2010年度)が選んだ「あの空へ~青のジャンプ~」㊦-1

合唱祭まで1週間

「月曜日(25)から朝練習をやります!」

合唱祭の指導部を集めて、訊きました。

「来週月曜日から、朝練習できるんだけど、どうする?」

指導部の人たちは、

「そりゃあ… やるでしょ!」

「やった方がいい!」

「やろうよ!」

「やります!」…

「何時からやる?」

「何時からできますか?」

「学校は7時半に開くから、7時半以降だったら…」

「それじゃ、7時半にしよう」

というわけで、7時半から朝練習をすることになりました。

21日(木)の帰りの会で合唱委員が、

「来週の月曜日から、朝練習をやります。7時半に教室に集まってください」

 とみんなに連絡しました。

「早―い!」「オレその時間まだ寝てるよ」…などの声も出ましたが、

「やるからには、みんなで7時半に集まってやろう!」

「はーい」

                (「3年1組学級通信№101」2010.10.22 より)

合唱祭まで2日 「あの空へ~青のジャンプ~」

クラスみんなの心をひとつにして、最高の合唱を!

朝練習やってます!

 月曜日(25日)から朝練が始まりました。ほとんどの人が来て、指導部が中心となってみんなで机と椅子を並べて壇をつくり、自分たちで練習しています。

 朝は声が出にくいので、発声練習からやっています。8時を過ぎる頃になるとだいぶ声が出てきます。

 合唱祭で、指導部を中心にほとんど全てを自分たちでやっていった。この自治の力がみごとに

合唱祭でも発揮されていますね。

 準備から片付けまで全て自分たちでできる!

指揮者らしい!

 指揮者の伊藤さん、指揮者らしくなってきました。指揮者の仕事の1割が本番で指揮をすること、9割は練習で指導することです。

「ここは、クレッシェンドして!」

「もっと強く!」

「〝Jump Up〟もっと大きく!」

などと、歌っている時にもどんどん指示を出します。

「女声の〝なに〟をもっと強く!」

などと、気になるところがあれば、ストップして、その部分だけ繰り返し練習します。

 これが本来の指揮者です。

 伴奏の森山さんも、楽譜を見ながら、

「そこは、アクセント!」

「休符はないので、音を伸ばして!」

などとアドバイスします。

「もっとクレッシェンドしてください!」

「もっと強く!」

「~のところからやります!」

「○○のところだけやります!」…

指揮者の指示にしたがって、みんなが「はーい!と素直にこたえて、直していきます。

               (「3年1組学級通信№104」2010.10.27 より)

                           ※登場する人物名はすべて仮名

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