いじめ問題にどうとりくむか
Yさんへのいじめ問題にとりくんで
学級通信に、2月7日にいたるまでに、私がやったことを書いていました。以下に再現します。
それが、正しかったのかどうかは、わかりません。
学級集団の中で起こっていることなので、学級の問題として自分たちで話し合って解決する道筋を考えていました。
《2月7日までの経過》
私は、Yさんへのいじめがなくなっていないことに気がついてはいたものの、詳細な事実をつかめず、Yさん自身も、2学期の末からぽつぽつと作文などでうったえはじめていたものの、私の「何かいやなことはないの?」という問いかけには「何もありません」と言いましたので、直接のりだせずにいました。そこで私は、2学期の中ごろから、次のようなことを行ってきました。
△クラスのみんなに対して、Yさんのすばらしい点を評価し、「いじめの対象などにはできないだろう」と語りました。
△大河内清輝くんいじめ自殺一周年に際して、「いじめをなくしたい」と語りました。
△そのころ起こったいじめ自殺を新聞記事から紹介し、「いじめをなくしたい」と語りました・
△いままでいじめられた経験はないか、いじめた経験はないか、アンケート調査し、学級通信で紹介し、「多くの人が、こんなつらい経験をしている。だから、いじめはなくさなくてはいけない」「いじめてしまった経験をしている人もいる。こうして自分を見つめられるということが大切」と強調しました。
△「いじめというのは、自分(たち)とちがう点をもった人を対象とする。人間は一人ひとりちがうのだ。ちがっていい。〝仲間〟と思わない人も理解し、まるごと人間として認めようと」話しました。
△Yさんのことを心配してくれそうな人やクラスのリーダーたちに、三者面談の時間もさいて、クラスの中でのYさんのようすをきいたり、Yさんを気にかけてほしい、大事な問題として考えてほしい、気になることがあったら教えてほしい、できることをやってほしい、合唱祭もそれがもう一つのテーマだ、と話し、お願いしました。
△「3年B組金八先生」を見て、いじめについて考えさせました。
△全校でとりくんだ日にも、アンケート調査をし、あらためて「いじめはよくない」と強調しました。
△社会科の授業(歴史)の中で、日本が朝鮮人や中国人に対してやってきたこと、福沢諭吉の「アジア観」などについて学ばせ、それを評価させました。
△3学期になり、Yさんが保健室へ行くことが多くなりました。
私は、そろそろ何とかしなければと思っていました。
△2月6日、Iくんが、Yさんのことで,私に相談にきてくれました。
私は、踏む混む時が近いと感じました。
「2年7組学級通信№159」1996,2,13 より
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