実践

進路について考える(7)【今こそ学校に希望を196】

進路指導の基本的な考え方

改めて、進路指導とは何か、まとめておきましょう。

1.進路指導は、「進学指導」「就職指導」とどう違うか

従来の「進学指導」・「職業指導」は、主に学習成績を中心にして選択したり、入学試験に合格することを第一目的にしたり、学校案内・職業案内的であったりする傾向が強いものでした。

進路指導は、従来の「進学指導」・「就職指導」的な側面を含みつつも、進路について様々な側面から考えさせ、話し合わせること、目標に対して常に自分の現状を見つめ直し自力で改善していくこと、進学後の生活の方向性・生き方を考えさせることを、主たる目的として行われるものです。

2.進路指導の二つの考え方

能力・適性に応じた進路指導 

能力を固定的・先天的なものとみる → 「適応」を基本とする進路指導

全面発達をめざす進路指導・

発達可能性を追求する → 本人の能力を伸ばしつつ、外的条件を変えていく。

               (進路を切り開いていく)

3.進路指導の展開の違い

能力・適性に応じた進路指導

進路への関心 → 自己理解 → 進路情報の受け入れ → 進路選択(適応)

全面発達をめざす進路指導

特設の時間や特定の時間だけに「進路指導」をおこなうのではなく、各教科の授業や生活指導、

自治活動を総合させながら、基礎学力と自治の力を身につけていく。

進路の問題を社会との関わりの中でとらえさせ、生き方について、子どもたち同士、保護者・教師とともに、話し合い、考えを深めていく。

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