いじめ問題にどう取り組むか①
小中の不登校 35万3970人 過去最多
いじめ76万9022件 「重大事態」1405件 過去最多
24年度 文科省調べ
〝いじめ問題〟をどう捉え、どう克服するか
昨年(2025年)10月文部科学省が、2024年度の問題行動・不登校の調査結果を公表しました。
全国の小中学校で不登校(年間30日以上欠席)だった児童生徒は、35万3970人(前年度34万6482人)で過去最多。小学校が13万7704人(前年度13万370人)、中学校は21万6266人(前年度21万6112人)でした。
高校は6万7782人(前年度6万8770人)でした。
また、小中高校と特別支援学校を合わせて認知されたいじめは、76万9002件(前年度73万2568件)で、4年連続過去最多。
小学校61万612件、中学校13万5865件、高校1万8891件。
うち、身体に重大な被害を受けた疑いがある「いじめ重大事態」が1405件で、過去最多となりました。
全学校の83.9%にあたる3万204校でいじめを認知しました。
小中高校の暴力行為発生件数は、12万8859件(前年度10万8987件)で過去最多。
自殺した小中高生は、413人(前年度397人)で、このうち8人が「いじめ問題」でした。

学校における〝いじめ〟が、40年ほど前から社会問題になり、子どもが自殺にまで追いやられる事件が全国で相次いでいるのに、なぜ減らないのでしょうか? なくならないのでしょうか?
いじめは、子どもの心身に傷を負わせ、生命にかかわる重大問題です。
いじめ問題をどうとらえ、どう取り組み、克服していったらよいのでしょうか。
以前にも取り上げましたが、改めて考えてみたいと思います。
学校における〝いじめ〟が、40年ほど前から社会問題になり、子どもが自殺にまで追いやられる事件が全国で相次いでいるのに、なぜ減らないのでしょうか? なくならないのでしょうか?
学校・教育委員会の隠蔽体質
第一に、繰り返されてきたことですが、学校や教育委員会が、〝いじめ〟事件が起こると〝汚点〟と思うのでしょうか、隠蔽してしまうこと多い。
記憶に残る重大いじめ事件
1986年 東京中野区 中2いじめ自殺事件
1994年 愛知県西尾市 中2いじめ自殺事件
2011年 滋賀県大津市 中2いじめ自殺事件
2019年 北海道旭川市 中2いじめ凍死事件
私が教職に就いたのが1978年ですので、中野区の事件や西尾市の事件は、大きな衝撃を受けました。
そして、2000年代になっても続いたいじめ自殺。
どの事件も暴力や脅迫がともなう(旭川の事件は性犯罪も)悲惨なものでした。
いずれの事件も、将来のある子どもが自殺に追い込まれるまでに幾つもの悪質な事実があったのに、見過ごされていました。
こんな重大事件が起きたにもかかわらず、学校と教育委員会が隠蔽に走りました。
いや、重大事件になったからこそ?
この国では都合の悪いことは隠蔽することが如何に多いか。
原発のトラブル、国会議員の裏金・やみ献金、大企業のミス・不正隠し……。
私が以前勤めていた町でも、中学校の部活で生徒が負傷するほどの体罰があっても、教育委員会が隠蔽したことがありました。
教師は自分をさらけだして!
~隠蔽体質の克服を!~

学校は、人間を育てる所です。教師はそのプロフェッショナルにならなければなりませんが、その過程で、失敗も過ちもあるものです。
教育活動は、人格の完成を目指して行うものですが、だからこそ教師自身も人格を完成させる過程であるともいえるわけです。
私自身、失敗・過ちを繰り返してきました。今も毎日行った授業を振り返り、「失敗だった」「過ちがあった」ということがしょっちゅうです。
恥ずかしいことですが、いまだに「勉強不足だなあ」と痛感しています。
教師は生徒に対等平等の目線で向き合わなければならないと思いながら、いつのまにか〝上から目線〟になっていたということも度々です。
私がいままで子どもに発した、もっとも多い言葉は、多分「ありがとう」と「ごめんなさい」だと思います。
(つづく)

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