いじめ問題にどう取り組むか②
小中の不登校 35万3970人 過去最多
いじめ76万9022件 「重大事態」1405件 過去最多
24年度 文科省調べ
いじめは「起こるもの」
~この「いじめ社会」「差別社会」の中で~
「いじめを起こしてはいけない」と教師なら思うでしょう。
私も若い頃、そう思っていました。
自治をめざして一所懸命学級づくりに取り組んでいても、いじめが起こってしまうことがあるものです。
あの「2年7組」もそうでした。
子どもは、子どもならではの純粋さや正義感をもっています。
それが、こちらの予想を超えて発揮され、合唱祭や卒業式などで震えるほどの大きな感動を生み出してくれました。
一方、子どもたちも今の社会の影響を少なからず受けているでしょう。
この国は、「なんという人権後進国なのか」と思わざるを得ません。
ジェンダーギャップ指数、148カ国中118位。
性的マイノリティーへの偏見と差別。
障碍者いじめ。
高齢者いじめ。
外国人への差別(排外主義)。……

この世で最大のいじめは、戦争でしょう。
戦争できる国づくりを着々と進めている政府。
イスラエルのガザ攻撃、アメリカのイスラエル侵略を批判しない政府。
福島第一原発、あれだけの事故を起こしながら、「原発を最大限活用する」と言ってしまう政府。
こういう政府をもっている私たち。
少なからず子どもたちも影響を受けざるを得ません。しかも近年は、SNSで未検証・虚偽の情報があふれています。
ですから、これらの悪影響が当然子どもたちにも及んでいると心した方がいいでしょう。
「不登校、いじめ、暴力が過去最多!」も、残念ながら頷けるというものです。
〝気づき〟を早く!
学級で、学年で、部活で、いじめが起こっても驚かないことでしょう。
もちろん、いじめは起きないことがいちばんです。
でも、「この世の中だから、起きても不思議じゃない」と覚悟した方がよさそうです。
ただ、過去の重大いじめ事件でもそうですが、いきなり〝重大〟が起きることはないということです。
必ず、兆しがあり、集団の中でしだいに増殖拡大していくのです。
いじめは、子どもの生命の問題にまでエスカレートしてしまう可能性があります。
そうならないうちに取り組まなければなりません。
学級の空気が、何か変だな?! 〇〇さんの様子がいままでと違う!? 学校を休むことが増えってきた!? など、見逃さないようにしたいものです。
こういう兆しは、毎日教室へ行っていれば、わかると思います。
その変化を、子どもたちは敏感に感じているものです。
訊いても、「知りません」「何でもないです」と応えるかもしれません。
人間関係上、そう言うしかない子どももいるのです。
しかし、「これはマズい!」「放っておけない!」と気づいている子もいるものです。
そこに依拠しながら、まず事実を明らかにする必要があります。

私は毎年クラスを担任すると、必ず初めに「いじめや暴力のないクラスにしたい!」「みんなで助け合い励まし合うクラスにしたい!」「みんなでいいクラスにしていこう!」と宣言します。
もちろん、誰も反対しませんが、これに深く共感する子が、少なくても数人は出てくるものです。
この子たちこそ、リーダー(候補)になります。
まずこの子たちと、「こんなクラスにしたい!」という〝夢〟を語りあい、絶対の信頼関係を築いていきたいものです。
この子たちと、「いまクラスがどうなっているのか」という学級分析をしていくと、〝兆し〟がつかめます。
「クラスがどうなっているか?」というのは、「子どもたちの人間関係がどうなっているのか?」ということです。
(つづく)

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