実践

自治をめざすクラスづくり(11 )

朝の会と帰りの会㊦

帰りの会 

帰りの会係から2人前に出てきて、司会運営をします。

「静かにしてください。カバンを降ろしてください。(全員カバンが降りているか確認して。降りていない班があれば注意します)

「メモ帳とファイルを用意してください」(各自連絡事項をメモするためのメモ帳と配布されるプリント類を入れるファイルを持つように4月初めに指示してあります)

  • 「帰りの会を始めます。号令をかけてください」

「キヲツケ! レイ!」(号令係が、号令をかけます。)

(みんな)「おねがいします」

  • 「班会議をしてください」(司会の2人も自分の班にもどります)

(机はそのままで)班長は、班員に向かって「集まって!」と声をかけます。

班長は、班員に「きょう一日、何か嫌なことはなかったか? 何か言いたいこと・要求はないか? 聞きます

発言があり、それが班内の解決できることなら解決を図ります。

他の班やクラスみんなに対していうべきことだったら、次の③で発言する用意をします。

(30秒たったら、司会者は前に出ます)

  • 「班会議をやめてください」

「要求がある班は。挙手してください」

出された要求について、解決を図ります。

いくつか実例を紹介しましょう。(記憶が定かでないので少しフィクションが入っています)

◇(教室掃除の班から)「掃除の時、机を運んでない班が多くて困ります。前の班が早く机を運ばないので後ろの班が運べないということも考えられます。前の班は早く運んで、後ろの班も運ぶようにしてください」

(司会)「1班、3班、5班は早く運ぶようにしてください」

◇(1班から、教科連絡係の6班へ)「黒板に〝いつもどおり〟ではなくて、ちゃんと持ち物を書いてください」

 (司会)「6班、答えてください」

  (6班)「わかりました。こんどからちゃんと書きます」

◇牛乳係の4班から「きょうは、ストローの袋が2つ落ちていました。ちゃんとゴミ袋に入れてください」

(司会)「どの辺に落ちていたのですか?」

(4班)「2班のところです」

(司会)「2班は気を付けてください」

(2班の班長)「気を付けます」

◇(1班から帰りの会係の5班へ)「帰りの会を始めるのが遅いです。もっと早く始めてほしいです」

(司会)「5班、答えてください」

(5班の班長)「5班としては早く始めたいのですが、掃除も終わっていないし、帰りの会のチャイムが鳴っても席に着いてない人も多いじゃないですか。早く始められないのは5班のせいではありません」

(教室が騒然となる)「何班のせいだ」「(教室掃除が遅くなるのは)みんながちゃんと机を運んでないからだ」「うちの班は席に着いてるよ」…ワイワイガヤガヤ…

(司会)「静かにしてください」

   「先生、どうしましょう?」

(担任)「まず、教室掃除を早く始められるように、机運びを忘れないように気を付けましょう。そして、5班は帰りの会のチャイムで何班が席ついているかいないか見ていてください」

(5班の班長)「わかりました」

  • 連絡

・「教科連絡係、お願いします」明日の時間割と持ち物、提出物など連絡します。

・「出欠席の確認、お願いします」きょうの欠席者などを確認します。

・「集配係、お願いします」配布物を配ります。締め切りの提出物があれば集めます。

「その他、連絡はありませんか」

  • 「先生から、お願いします」

大事な連絡や、一日を振り返り、評価することなどについて話します。

何か一つでも、褒めることがあるといいですね。

(「褒める」については項を改めて述べるつもりです)

  • 「これで帰りの会を終わります。号令をかけてください」

もちろん、最も重要なのは、②の要求を出し合って話し合う時間です。この時間から自分たちでクラスの生活を少しずつでも改善する動きが生まれればいいのです。

日々この積み重ねが大切です。

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