褒める③
リーダーとしての行動を褒める
夢を持ち、語り、メンバーに指示を出せるようになったら、ホンモノのリーダーです。
リーダーらしい行動が、だんだん見られるようになります。
褒められることでリーダーは自信を持ち、クラスが変わっていくのを体験すると確信になり、リーダーを務める味がわかってきたらホンモノです。そうなったら、厚いリーダー層を築いていけます。
学級通信の記録から、いくつか拾ってみましょう。
☆後期の委員会を決めました。
多くの人が立候補しました。とくに、学級委員には男子も女子もそれぞれ3人が立候補。男子の体育委員と図書委員にはそれぞれ2人が立候補。このやる気が5組を支えているんですね。 (2年5組学級通信2009.12.3)
☆合唱練習を再開しました。
合唱委員が大きな声で「合唱の練習をします。ソプラノは……で、アルトは……で」「パート練習を始めてください」と指示します。全体練習の時には「机と椅子を並べてください」「並んでください」と指示しています。(同上)
☆昨日の体育祭・演技の練習。
ハンドスプリングをやる人を募り、練習しました。そのために、マットを体育館のステージに運びました。その時、演技長がこう指示しました。
「3年生がやって! 1・2年生にやらせないで!」
どんな仕事もまず、3年生が率先してやる。そういう姿勢を示したのです。
(3年1組学級通信2010.9.8)
☆合唱祭の指導部を集めて、訊きました。
「来週月曜日から、朝練習できるんだけど、どうする?」
「そりゃあ… やるでしょ!」「やった方がいい!」「やろうよ!」
「やります!」
「何時からやる?」
「何時からできますか?」
「学校は7時半に開くから、7時半以降だったら…」
「それじゃ、7時半にしよう」
帰りの会で、指導部を代表して合唱委員が
「来週の月曜日から、朝練習をやります。7時半に教室に集まってください」
「早ーい!」「オレその時間、まだ寝てるよ」…などの声も。
しかし、合唱委員はブレません。毅然と
「7時半に集まってください!」
合唱委員の言葉には、3-1の合唱をもっとよくしたいという熱い思いが…
(同上2010.10.22)
☆テストの最終日(11月12日)。
数名の人が教室に残って何やらゴソゴソやっています。何をしているんだろうと思っていたら…
班長を中心に、学校を休んでいる人のプリント類を整理してまとめているのです。もっとも弱い立場にある人への思いやり! (同上2010.11.15)
☆帰りの会。
帰りの会係(6班)の人が前に出て、「カバンを降ろしてください」と指示します。すると、班長が班員の机を見て、カバンを降ろしていない人がいると、「カバン、降ろして!」とやさしくそっと声をかけます。そんな班長らしい班長、リーダーらしい班長があらわれました。 (1年1組学級通信2011.6.10)
☆6月21日㈫、テスト2日目の朝8時半前のことでした。
みんなその日のテストのことで頭がいっぱいでしょう。テストが終わればすぐ帰りの会。途中で教科連絡をする時間などありません。ですから、テストの時は担任が教科の先生に連絡を聞きます。ずっとそうやってきました。
ところが8時半前に、教科連絡係の班長Hくんが、職員室の前にやってきて、「教科連絡、お願いします」と。こんなことは初めてです!
仕事をやりきろうとする責任感! 朝早く連絡を聞きにきた、先を見通す力!
素晴らしいですね!! (同上2011.6.23)
☆黒板牛乳係の4班。
班長が各班の牛乳の本数を調べメモしました。班長の指示でテキパキと分けて各班に届けます。牛乳パックを入れるカゴも用意します。牛乳パックを忘れずに毎日洗います。
授業が終わると忘れずに黒板をきれいにしています。黒板消しもきれいにしているので、いつも黒板がきれいです。
4班は、班長がちゃんと指示を出して、みんなで協力して仕事をしています!
(2年5組学級通信2012.5.16)
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