1月8日=成人の日
自立した人間めざして
胎児 遺産相続を受ける権利が発生する
出生 すべての法律上の権利者となる
6歳 義務教育を受ける権利をもつ
14歳 犯罪をおかすと、刑法上の処罰の対象となる(逮捕されることもある)
15歳 義務教育が終了する
働くことができる
遺言することができる
16歳 オートバイの免許が取れる
18歳 選挙権を得る※
男女とも結婚できる(親の同意は不要)
成人となりすべて一人前に扱われる ※※
(ただし、酒・タバコ・ギャンブルは20歳から可)
※公職選挙法が改正され、2016年から18歳から選挙できるようになりました。
※※民法が改正され、2022年4月1日から成年年齢が18歳になりました。
8日は、成人の日でした。
ぼくには、わたしには、まだ関係ないと思っている人が多いでしょうが、18歳というと中学を卒業して3年後です。
日本もやっと世界標準の選挙権年齢、成人年齢となりました。
上の表を見てください。人が一人前に扱われるようになっていく過程を表したものです。
14〜15歳からどんどん一人前に扱われるようになっていくのがわかりますね。
14〜15歳から18歳までの4~5年間は、大人になるための準備期間として、世の中がきみたちを試す期間だと考えてもよいでしょう。大人になるということは、主権者として自立した人間になるということです。いくつかの義務を負うことになりますし、それ以上に多くの権利を獲得できます。
あなたは、大人になったら何をしたいと考えていますか? どんな人間になりたいと考えていますか? そんなことまだ考えていないという人が多いでしょうが、あと4~5年のうちに考えていかなければなりません。
大人になるということは、自分の人生をどうするか考え、その目標(夢)の実現のために、どうしたらよいか考え、努力し、そのための困難にも耐えていく人間になるということです。その時に、憲法に定められている多くの権利は、きっときみたちにとって、なくてはならない強い〝味方〟になってくれます。権利(right)はいくら憲法や法律に書いてあっても、行使しないと〝絵に描いた餅〟です。選挙権を得て投票に行くのも、その一つです。
自らの生活をほんとうに豊かなものにし、幸福を追求していく人になってほしいと思います。
14~15歳といえば、中学2~3年生。いまきみたちは大人になるための大切な出発点に立とうとしているのです。
毎日の学習は、大人になるための基礎となっていくものです。学習というのは、毎日の授業はもちろんですが、それだけではありません。広い意味での〝勉強〟です。一つひとつのことを、粗末にせず、コツコツと取り組んでいきましょう。
冬が来た
高村光太郎
きっぱりと冬が来た
八つ手の白い花も消え
いちょう公孫樹の木も箒になった
きりきりともみ込むような冬が来た
人にいやがられる冬
草木にそむ背かれ、虫類に逃げられる冬が来た
冬よ僕に来い
僕に来い
僕は冬の力、冬は僕の餌食だ
しみ透れ、つきぬけ
家事を出せ、雪で埋めろ
刃物のようなやうな冬が来た
詩集『道程』より
【お詫び】新年や冬にふさわしい詩を、1回に一つずつ紹介しようと思っていたのですが、1月2日付の記事に一度の3つ掲載してしまいました。改めて掲載し直します。お詫びし、訂正いたします。
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