実践

民主的なクラスのつくりかた(15)

クラスづくりの展望④

3学期には……

子どもたちが主人公のクラスづくりでは、要求を出し合い相互評価・相互批判もしながら係活動などに取り組んで、毎日の生活を自分たちで運営できるようにしていきます。そのために毎日帰りの会で話し合い、班長会をもちます。

1学期から継続して積み上げてきたものがあります。

3学期には、毎日の生活が〝先生に言われなくても自分たちでケジメをつけて、しかも前向きにできるようになればいいなあ〟と思います。

これは私が毎年目標にしていたことで、できた年もあれば、叶わなかった年もありました。 

ある年は…

学級委員や班長たちに

「先生が行かなくても、自分たちでできる?」

と訊くと、

「できます!」

と頼もしい返事。

朝は、職員の打ち合わせが延びても、自分たちで出席を確認し、しずかに読書したり自習をしたり…、わかっている限りの連絡も自分たちでやっていました。

帰りの会も、私がいなくても、時間通りに自分たちで始めて話し合いもするようになりました。

ある時、急な用事で教室に行かれないでいると、帰りの会係の班長がやってきて

「帰りの会、やりました。あと、『先生から』だけです」と。

 自治をめざすクラスづくりは、最初は大変ですが、教師は3学期には楽になるんです(笑)。子どもたちには、自分たちのクラスを自分たちでつくっているという自信と達成感が生まれているんですね。

生活集団から学習集団へ

3学期には、生活を自主的・自治的にできるようにし、それを肝心な授業(学習)で高めたいですね。みんなが集中して意欲的に授業に取り組み、学習で助け合い学び合う集団に成長したら、ホンモノだと思います。

これは、ある程度はできましたが、全面的にはなかなか…。

前に述べましたが、学級総会の議長も、ずっと担任がやり続けてしまい、子どもたちのものにならないままでした。

自分の力不足ではありますが、もち上がりで担任できたら…と毎回思いました。

 多忙化が解消しない中、クラス替えせずにもち上がりが妥当のように思います。

私は、全国の学校がどうなっているか調査していないのですが、いかがでしょうか。

2年間なら築けると思います。大雑把にいえば2年目は、クラスを文化的に高め、学習集団に成長させる。生徒議長を実現し、自治に近づける! 

生活集団から学習集団・文化集団へ! 

自主から自治へ!

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