憲法を生かした教育・学校を!㊤
子どもたちを再び戦場に送らない!!
きょうは、憲法記念日。77年前(1947年)の5月3日、日本国憲法が施行されました。
それまでは絶対主義的天皇制の下、国民の自由と人権は蔑ろにされ、天皇のため国のために命を投げ出すことを強いた教育勅語が学校教育の拠り所とされました。そのため、教育は大きく歪められ、10代の子どもたちまで戦場に送られました。
日本国憲法は、前文の冒頭で「政府の行為によって再び戦争の惨禍が起ることのないようにすることを決意し、ここに主権が国民に存することを宣言し…」と述べ、非戦の誓いを明確にしました。そして第9条で、戦争を「永久に放棄」し、「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定めました。
〝子どもたちを二度と戦場に送らない!〟が、戦後民主教育の原点となりました。
ところが政府自民党は平和憲法の肝心要の9条改憲を打ち出し、安倍政権下の2015年には戦争法を強行しました。これは、アメリカが行う戦争に積極的に加担する体制をつくりあげたものです。さらに岸田政権は2022年12月、安保3文書を閣議決定し、国会にはかることもなく、敵基地攻撃能力を保有するという暴挙を決定し、福祉・教育予算をカットする一方、5年間で43兆円の軍備拡大を強行しようとしています。防衛省は、地方自治体に、高校生の名簿を出させるなど、自衛隊勧誘の触手をのばしています。岸田政権は、低支持率でも政権にしがみつき、自らの政権のうちに9条改憲することを公言しています。
日本国憲法破壊、軍国主義復活の危機が迫っています。
主権在民、基本的人権の保障、戦争放棄は、日本国憲法の3原則です。日本国憲法の輝きは戦後80年ちかく経ってもまったく失われていません。それどころか、憲法に書かれていることを実現する、まだ道半ばです。
子どもたちを二度と戦場に送ってはなりません。日本国憲法は平和を守り抜く、最大の砦です。
平和憲法破壊の動きに断固反対し、憲法を守り抜く決意を固めたいと思います。
(つづく)
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