行事の実践3 合唱祭
2年7組編⑨
合唱を、クラスを変えるチャンスに!
期末テストが終わり、次は、20日の合唱祭にむけて練習を本格化するときになりました。
すばらしい合唱をつくりあげることは、一筋縄ではいきません。
第一に、合唱の練習を進めていくためには、みんなではやく集まり、はやく並び、私語もなくしていかなければなりません。帰りの練習をちゃんとやっていくには、掃除もちゃんとやらなければなりません。
「はやく並ぼう!」「私語はやめよう!」…などと自分たちで声をかけあい、注意しあって、自分たちでクラスの規律をつくっていくことができるのです。
第二に、三部合唱や四部合唱のすばらしい歌声をつくることはかんたんではありません。相当むずかしいことです。練習に取り組む過程で、「こんなのできないよ」「もうやめよう」とだれかが言い出したり、「そこはこうした方がいい」「いや、この方がいい」などと言い合ったり…そういうもめごとがおこるでしょう。はじめからクラス全員の考えや気持ちがピッタリ一致しているはずがないのですから、こういうもめごとが起こる方が当たり前です。
むしろ、そういうもめごとが起こりやすいから合唱祭をやるのだと言ってもいいかもしれません。そういうもめごとを、リーダーを中心に、話し合ったり、時にはケンカしたりして
自分たちで解決し、乗り越えていく、そういう力をつけることが合唱祭の最大のねらいなのです。
「これがいい」「それはいやだ」「こうした方がいい」…などと、思っていることは何でも言い合って、おおいにもめていきましょう。
第三に、そういうもめごとをみんなで乗り越えて、ホントウにみんなの心をひとつにして歌ったときの感動をつくりだそうということです。思っていることをすべて出し切って、言い合いもケンカもして、心の底から「よし、わかった。オレ、歌うよ」という気持ちに誰もがなった時が、クラスみんなの心が一つになったときだ。
一人ひとりがそれぞれ、その気になって、本気になって、がんばる。そして、各パートがそれぞれ、他のパートとはちがうメロディーを歌う。それがバランスのよいすばらしいハーモニーをつくる。一人ひとりのガンバリが、みんなのガンバリにつながり、みんなのガンバリが一人ひとりのガンバリを引き出す。こうして人間の心ゆたかな質の高い文化をつくるためにクラスみんなが気持ちを一つにする。こういうのを、ホントウの〝まとまり〟というのでしょう。
合唱祭は、クラスを変える大きなチャンスです。
7組が合唱祭でどう変わるか。たのしみな毎日がつづきます。
成功するかどうかは、この価値にどれだけ挑戦できるかです。
合唱祭で、自治に挑戦するために!
☆指導部は、みんなにどんどん要求し、指示を出しましょう。
☆みんなは、「こうした方がいい」「こうしてほしい」という意見をどしどし言いましょう。
☆よかった点は評価し、わるい点はきびしく批判しあいましょう。
☆指導部は、より高いものを〝目標〟として提起しましょう。
(「2年7組学級通信№133」1995.12.2 より)
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