実践

自治をめざすクラスづくり(48)行事の実践3 合唱祭 

行事の実践3 合唱祭

                                                           2年7組編⑩

合唱の練習 すすんでいます!

毎日、合唱の練習をしていますが、指導部(合唱委員、指揮者、伴奏者、パートリーダー)がしだいに、その指導性を発揮し、指示を出して練習をすすめています。

《指導部がやっていること》

*一週間の予定を横の黒板に書いて、予めみんなに知らせています。

*練習を始める前に「きょうは…をやります」「…へ移動してください」と、指示しています。

*「はやく並ぼう」「パートリーダーが並ばせて!」などと声をかけています。

*「…に注意して!」などと、合唱のなかみについても〝注文〟を出しています。

*パートリーダーが、離れたところで歌い、各パートを聴いて、見て、「どこをなおしたらよいか」を考えています。

*練習後に、総括会をやっています。

〈先生から、アドバイス〉 

・机と椅子でひな壇をつくる、外でやってみる、みんなを2グループ(3グループ)に分けてやっ てみる…など、知恵を出しあって、いろいろ工夫しましょう。

・指揮者、伴奏者などで楽譜を見ながら、どこをどうなおしたらよいか、どこをどうよくするか話し合って、みんなに要求しましょう。

・合唱委員を中心に指示を、はやめに、具体的に、大きな声で出しましょう。

 練習中にも「姿勢をよくして!」「もっと口を開けて!」「ここはもっと大きな声で!」などと指示する必要があります。

 ・総括会を充実させましょう。「○○パートが…なので、どうしたらよいか?」「……の曲の~の所、どうしたらよいか」…などと話し合って、次の日のめあてをしっかり示しましょう。

                                       (「2年7組学級通信№134」1995.12.6 より) 

 

 あす 合唱祭!  人間の心を歌いあげよう!

 およそひと月のあいだ、合唱の練習をつみあげてきました。

 いよいよその成果を発表するときです。

 7組は、合唱にとりくむなかで、大切なことを築いてきたように思います。

☆みんなで討論してつくった合唱

 第一に、7組のとりくみのすぐれているところは、指導部を中心にみんなで討論して合唱をつくってきたことです。

 一度みんなで歌います。歌い終わったら、

 指導部が「よかったところと、なおすべきところを、「各パートで話し合ってください」と指示します。

 各パートで話し合います。

 指導部「各パートから発表してください」

 各パートから、それぞれの意見を出します。

 指導部「いま言われたところを気をつけて、歌いましょう」

 こんなふうに練習をすすめてきました。

 練習の方針についても、指導部が話し合って、「きょうは、こうしよう」、「次はこうしよう」と指示しています。

 ☆人間らしさを表現する合唱

 7組では、詩のことばと意味を考え、気持ちを込めて歌おうと心がけています。

 「春に」は、中学生時代の心情をみごとに表した詩です。

 課題曲も自由曲も、人間の心のやさしさやあたたかさを表現した曲です。

 いじめや差別、暴力をうちまかすような価値をつくりだせたらホンモノです。

 クラス全員の心をあわせて、7組の最高の力を発揮しましょう。

 ガンバレ!!

合唱祭 審査基準

《技術点》
  1. 口をしっかり開け、響きのある声で歌えているか、声量は十分か。
  2. 各パートの音程が正しくとれているか。
  3. 各パートのバランスがよく、美しいハーモニーで歌えているか。
  4. テンポやリズムが正しく歌えているか。
  5. 歌詞がはっきりと聞き取れるように歌えているか。
《表現点》 
  1. 指揮をよく見て、前向きな姿勢が歌えているか。
  2. 指揮・伴奏と一体となって歌えているか。
  3. 曲にふさわしい曲想(強弱やダイナミクス・声ののびや止め等)で歌えているか。
  4. 歌詞の内容を理解し、表情ゆたかに歌えているか。
  5. 心をひとつにして感動的な合唱をつくっているか。

 

                              (「2年7組学級通信№135」1995.12.19 より)

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