行事の実践3 合唱祭
2年7組編⑭
合唱祭の総括
1996年1月22日 学級総会
1.経過
各クラスの討議を経て、合唱委員会で決定した「合唱祭実施要項」を受けて、2年7組では、11月13日の学級総会で「合唱祭活動方針」を決めました。それによれば、合唱祭にとりくむ2年7組の目標は次の三つでした。
- リーダーを中心に、話し合いを十分にして、自治力をもっと高める。
- けじめをつけ、クラスの弱点である提出物の課題にもとりくむ力をつける。
- みんなで力を合わせ、感動的な合唱をつくりあげ、金賞をめざす。
そして、指導部に次の人たちを、ほとんど立候補で選出しました。
(氏名は割愛します。ポストだけ記します)
- 合唱委員(男女各1名)
- 課題曲と自由曲の指揮者・伴奏者
- パートリーダー(ソプラノ、アルト、テノール、バス 各2名)(総勢14名)
△また、係については、7組はホール係に立候補しましたが合唱委員会で選出されませんでした。そこで、合唱委員の判断で広報係に立候補して、承認されました。
11月13日の学級総会で、次のように広報係の方針を決定しました。
- 合唱に関する新聞を週に2回以上出す。
- 保護者あてに手紙を出す。
- 合唱祭後、まとめの新聞を出す。
- スローガンを、ろう下など目立つ所はる。
- カウントダウン(合唱祭まであと…日)をつける。
△自由曲の選曲については、合唱委員・指揮者・伴奏者で話し合って、候補曲を選びました。昨年歌われた曲も入れるか、新しい曲にするかで、話し合い、「新しい曲に挑戦する」ことを決めました。
そして、自由曲を「春に」(谷川俊太郎作詞、木下牧子作曲)に決定しました。
伴奏者のAさんがパートテープをつくり、YさんとEさんがラジカセをもってきてくれました。
△11月20日から練習を始めました。
指導部が、練習計画を立て、指示をして、課題曲と自由曲の練習を積み重ねていきました。指導部は、毎日の練習の後、総括会を開いて「どこがよかったか、改善点はどこか」など話し合いました。
一方、広報係の仕事も、Hさん・Kさん・Iさんを中心にすすめていきました。
△合唱祭当日は、7組の力を発揮して、すばらしい合唱を発表し、みごと学年1位にかがやきました。
2.7組の活動をふりかえって
(1) よかった点(すぐれていた点・前進した点)
○指導部の人たちが、よいところやわるいところなどについてよく話し合い、注意するところなどをみんなに指示しました。「地声にならないようにしよう」「よい声を出そう」「腹筋を使おう」「ここはもっとのばそう」「ここの発声を気をつけよう」「詩の意味を考えよう」などと常に、研究心・向上心をもちつづけました。
○はじめはふざけている人もいましたが、自分たちで注意しあい、最後にはみんなが真剣になり、集中力も高まりました。そして、みんなの心をひとつにすることができ、気持ちのこもった感動的な合唱をつくりあげることができました。
○広報係として、12枚の新聞を発行し(「まとめの新聞」も出す予定)、週に2回以上新聞を発行できないこともありましたが、ほぼ方針どおりに仕事をやりとげました。
(2) 不十分だった点
○練習を始める前や練習中に私語をして、指導部の指示や注意をきいていなかったこともあったので、もう少し注意しあえばよかった。そして、もう少し時間を有効に使ったほうがよかった。
○もっと一人ひとりに目を向けて、個人的に教えてあげたりすればよかった。
○休みがちな人をさそって、全員で歌うことができなかった。
3.合唱祭の目標がどれだけ達成できたか。
(1)「自治力を高める」という目標
指導部を中心に声をかけあい、わるいところを言い合って、よくしようとしていったことができたので、自治力は高まりました。
(2)「みんなですぐれた文化をつくりあげる」という目標
みんなの心をひとつにし、協力し合って、気持ちをこめて、感動的な合唱をつくりあげることができたので、この目標を達成することができました。
ただ、休みがちな人をさそって、いっしょに歌うことはできませんでした。
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