実践

自治をめざすクラスづくり(85)いじめ問題⑭

いじめ問題にどう取り組むか(14)

Y さんへのいじめ問題にどう取り組んだか

2月7日の話し合いについて

~2月13 日頃、感想を書いてもらいました~

◎新旧の学級委員で話し合いをすすめて、本当に「これでいいのかな」と思った。
だって「いじめ」の共犯者なのだから。えらそうなことは言えない立場なのに、司会みたいなことしちゃって…。
家に帰ってからも,話し合いのことばっかり頭の中でぐるぐるうずをまいていて、その夜はほとんど眠れなかった。
やっぱり自分も悪いことをしてたから、きっと忘れられなかったんだと思う。
〝自分の弱さ〟が、いつ〝強さ〟に変わるか。はやく変わってほしいなかぁ。(A さん)

◎私は、話し合いがおわって、すごくホッとしました。
長時間の話し合いだったけれど、みんながしっかり意見を言ってくれて、とてもよかったと思います。その日に話し合ったことを、もう次の日に実行してくれた人がいるということは、本当にこの話し合いはムダな時間ではなかったんだと思います。なんか2年7組がかわったなーと思います。(Kさん)

◎家に帰って、話し合いのことを考えて、1年生のころから今までを思い出していた。
中学2年になるまで自分が何をしてきたかを。
自分がY さんの気持ちになって考えてみた。
すごくいやだった。
やっぱりいじめはよくない。( U くん)

◎手をあげる前は、ずっと何を言おうかまよっていた。
手をあげようとした時、なんか手がおもくなった感じがしてなかなか手があげられなかった。(D くん)

◎今までこういう話し合いはなかったので、話し合いによって得られたものは大きいと思う。(I くん)

◎私が発言する前は、Y さんが教科連絡係のことを言おうと思ったのですが、話しているうちにだんだん頭が真っ白になっていって、どうすることもできなかったのです。
今思えば、やっぱりもっと言うべきことがたくさんあったと思います。(N さん)

◎7組ってすごいと思った。
最後のほうで意見を言った人に対して、何人かの人が「時間をすぎるのをまってるだけ」とか「やる気がない」みたいなことを言ったけど、あれはぜったいちがうとずーっと思ってた。
みんな心の中にはY さんに対して「悪かった」と思う気持ちがあるのに、声を出すと泣いちゃうからとか、うまくみんなに伝えられないからとか、そういう理由があって言えないんだなって。
「だったら、話し合いのとき手をあげて言えばよかったじゃん」と今もうひとりの私がゆっている。(T さん)

◎いじめの話し合いをした7組みは、一歩前進したと思います。
一人ひとりがしんけんに話し合えた。(H さん)

◎話し合いの時、「本当の気持ち」を言って、といっていましたが、実は私、思っていたことの3分の1しか言いませんでした。
あとの3分の2は…? もしきっとあの時残りの3分の2を私が言ってたらすごいことになってただろう。
でも2月7日の話し合いって意味があったのかな? 意味なかったら」、ただの時間の無駄だと思います。
しかし、話し合いが3時間かかるなんて。(K さん)

◎いじめはいじめる人がほんの遊びのつもりで何かやったとしても、いじめられる人にとっては、それがすごくきずつくこともあるのだなと思いました。(M さん)

◎自分の意見を言った時、頭が真っ白で発言も早口になってしまった。
Y さんについての話し合いだったけど、他のいろいろな2-7の問題点にふれられてよかったと思う。(Iさん)

◎いい話し合いができたと思う。
自分たちに考え方を出しあって、一人ひとりの考え方がわかった。(E さん)

◎改めていじめはよくないと思った。全員が本音を言えてよかった。
人に対する接し方に気をつけようと思う。(K さん)

(つづく)

(「2年7組学級通信№ 165」1996,2.28 より)

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