実践

自治をめざすクラスづくり(86)いじめ問題⑮

いじめ問題にどう取り組むか(15)

Y さんへのいじめ問題にどう取り組んだか

2月7日の話し合いについて

~2月13日頃、感想を書いてもらいました・その2~

◎自分の意見を言った時、頭が真っ白で発言も早口になってしまった。
Y さんについての話し合いだったけど、他のいろいろな2-7の問題点にもふれられてよかったと思う。( I.M さん)

◎あそこであれだけ話し合っても、Y さん自身は学校に来ないと思っていた。
(Y さんは)みんなのことを信じないと思っていた。
だけども、(Y さんが)学校に来た時に、2-7は変わったと思ってもらいたかったから、一生懸命話しを聞いたり発言したりした。(T.M くん)

◎家に帰ってから、よーくみんな一人ひとりの意見を思い出してみると、だいたいの人がもうY さんのことを友だちと認めている思った。(N.K くん)

◎すごく気落ちがかるくなった。クラスだけじゃなくて、他のことにも気をつけたい。(N.M さん)

◎部活があるのに話し合いをするなんか本当はいやだった。
でも最後までみんなで話し合いをしてよかったと思いました。(K.Y さん)

◎みんないい発言をしてた。いじめに加わっていた自分も反省できた。(I.K くん)

◎私は、あの話し合いができてよかったし、それにとってもうれしかったです。
みんなの意見を聞けたこと、みんながクラスの人のために一生懸命考えて行動したことなど、とてもすごくいいことができたし、それに、なんか一つにまとまったような感じがした。
こんな話し合いをしたことは、〝一生〟残ると思う。(K.K さん)

◎話し合いで、みんなの素直な気持ちがわかった。
Y さんが2年7組で話し合いをするチャンスをくれて、みんなの本当の気持ちがわかった。
いじめについて自分自身で考えなおすことができたし、反省できたと思っている。
でもなにより、一人のことでも大事なことをクラスで話し合えてよかった。(I.Y さん)

◎一人ひとりの意見が聞けて、良い話し合いだったと思う。
7組みにとって、とても良い経験になったと思う。(O.A さん)

◎私が発言する時、とてもきんちょうしたけど、終わってみると、胸の中がすっきりするようで発言してよかったと思った。
あと、他の人が発言したときは、そうだなぁと思いました。
クラス全員が初めて発言できてよかったです。(E.M さん)

◎その日は家に帰ってから、なんか罪悪感を感じていた。
今まで自分がしてきたことを考えると、ものすごくひどいことをしていた感じがしていた。(K.D くん)

◎全員が本音で言い合えたことが、7組にとっていちばんよかったのだと思う。(K.K くん)

◎今まで他の話し合いだと本音を言い合ったり、みんなが発言したりすることがなかったので、2年7組の話し合いはみんなが発言して本音で言い合ったので、とても良い話し合いだったと思う。(N.Y くん)

◎あの話し合いの時、2-7の一人ひとり、全員が真剣で一生懸命だったと思う。
いいことも、そうでないことも本音で意見がでていた。
クラスの中でみんなの前で自分の思っていることを発言するのはとても勇気のいることだと思う。
それを全員ができたということは、本当に立派なことだと思う。
ひとつのことをクラスのみんなで本気で話し合えた、あの時の気持ちを大切にしてほしい。
そして、問題を解決できるように、今度は行動してほしいと思う。
これからがまた大変なのかもしれないけれど、2-7のみんなはあの話し合いをステップに、きっと頑張っていけると思う。
とにかく真剣で正直なあの話し合いは感動した。
私は、あの時のみんなのことを、きっと忘れない。(丸谷先生)

(「2年7組学級通信№ 165」1996.2.28 より)

あれから6年後、学級委員だった秋山さんから、手紙が来ました。
成人式で、Y さんと会ったそうです。
その時、Y さんが、「あの時、2年7組みんなで話し合ってくれて、本当にありがとう。」「それで私は本当に救われて、その後もがんばっていけた」という話しをしてくれたそうです。

これで、Y さんへのいじめ問題に取り組んだ話しはおしまいです。

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