夏休み

子どもたちの夏休み【いまこそ学校に希望を219】

子どもたちの夏休み

すべての子に、元気に楽しくゆたかな夏休みを!

夏休みも、8月後半。子どもたちは、楽しく、豊かな日々を過ごしているでしょうか。

多くの場所で、猛暑。外で思いっきり遊ぶこともままなりません。
鹿児島、熊本など豪雨災害に襲われたところも。
能登では地震と豪雨からの復旧が、国や県の支援が足りず遅々として進んでいません。

物価高騰で、生活苦が国民を襲っています。
7月の値上げ品目は2105品目(帝国データバンク)。

厚生労働省の国民生活基礎調査によると、全世帯の58.9%が、生活状況が「苦しい」と答えています。
子どもがいる世帯では64.3%に上ります。     

明治安田生命の調査では、年収400万円以上の世帯は65.3%が旅行を計画していますが、年収400万円未満の世帯では37.1%で、およそ半分です。

日本の子どもの貧困率は11.5%、9人に1人という深刻な状況です。
ひとり親世帯の貧困率は44.5%です。
物価高騰が追い打ちをかけ、多くの世帯が経済的困難に直面しています。

夏休みは学校の給食がなくなり、食料支援を求める声があがっています。

こういう子どもたちの多くが、博物館や美術館に行く、音楽コンサートに行く、スポーツを楽しむ…といった体験の機会が奪われています。

経済格差が、体験格差、文化格差、ひいては学力格差につながっているのです。

欧米諸国は、学校の夏休みは2ヵ月~3カ月です。
日本は、欧米諸国と比較して、大人も子どもも夏休みが異常に短いのです。
日本の労働時間は、欧米諸国と比べて年間300時間も長いのです。

(ドイツやフランスでは、週4日労働制=週休3日制が検討段階になっています)

大人も子どもも豊かな夏季休暇が実現するよう、労働時間の短縮・自由時間の拡大・文化的体験の保障などを要求していくことが大切でしょう。

全ての子どもが、食事の心配などせず、楽しく豊かな体験ができることは、当然の権利です。

この夏休み、何か小さなことでも思い出に残ることができたらいいですね。
また夏休みは読書をしたり、音楽を聴いたりして、ゆったりと自分と向き合う時間でもあります。

「楽しかった」「いい思い出ができた」「感動する体験があった」…と、いい休みにしたいですね。

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