経験談

不登校、・いじめ過去最多!その背景は?【いまこそ学校に希望を248】

不登校、・いじめ過去最多!その背景は?

不登校 35万人超 過去最多
いじめ76万9022件 「重大事態」1405件 過去最多

                             24年度 文科省調べ

10月29日、文部科学省は2024年度の問題行動・不登校調査の結果を発表しました。
小中学校で年間30日以上欠席した不登校の児童・生徒は、35万3970人。
12年連続で増え、過去最多。

小中高でいじめを認知したのが76万9022件、そのうち身体的被害や長期欠席につながった「重大事態」が1405件で、いずれも過去最多。
文科省は「憂慮すべき事態」としました。

不登校のうち、小学生は13万7704人(前年比5.6%増)、中学生は21万6266人。
高止まりの様相です。

いじめの認知件数は、小学校で61万612件、中学校で13万5865件、高校で1万8891件、特別支援学校で3564件。
計76万9022件で前年比3万6454件増、重大事態1405件で前年比99件増、いずれも過去最多。

小中高での暴力行為も12万8859件(前年比18,2%増)で過去最多でした。

背景に、効率・競争・市場原理導入の新自由主義教育

この背景に、効率化を求めてマニュアル化された学校生活、学力テスト等による点数競争、教育産業の侵入による市場原理にさらされた学校…。
40年前に始まった新自由主義教育があるのは否めません。
まさに、いじめ・不登校、学校の〝荒れ〟の問題が顕著になった時期と軌を一にしています。

ある公立中学校には、事細かな「学校生活のきまり」があります。
ほとんどの学校が似たり寄ったりではないでしょうか。例をあげてみます。

生活の基本

服装について

指定のもの、またはジャージを着用する。

〈男子〉学生服上下
・上衣 標準のものとする。
・ズボン ストレートでノータックのものとする。

〈女子〉セーラー服、スカートまたはスラックス
・セーラー服は紺にエンジの三本線と同色のリボン
・スカートは裾が膝まで隠れるものとする。
・寒い時は黒タイツ可。
・スラックスは紺のものとする。

頭髪について

・清潔感を保ち、きちんとする。
・染めたり、パーマをかけたり、脱色したりしない。
・髪の毛が立つようなハードタイプや光沢の出る整髪料は使用しない。
・変わった髪型は「しない。華美な髪止め、髪飾りはつけない。

持ち物について

・通学カバンは指定のものを使う。シールなどは貼らない。また、反射テープを取らない。
・金銭・ケータイ・スマホをはじめ、貴重品、不要物は持って来ない。必要なお金を持ってきたときは、担任に預ける。
・授業で使用しないものは「不要物」です。不要物は持参しない。また、日常的な危険回避の意味でカッターやハサミなど刃物類も不要物とする。授業等で使用の場合は、学校備品として準備する。

居残りについて

・学級担任、または担当(教科等)の先生の許可を得た場合のみ許可する。
・居残り許可の手順当日の昼休み中に所定の用紙に必要事項を記入し教頭先生(教科主任の先生)にサインをもらいにうかがう。

重要事項

・カラオケボックス、ゲームセンター、ボーリング場、飲食店、映画館などへの生徒だけでの入場は禁止。キャンプ、サイクリングなども生徒だけで行ってはいけない。
・友達の家には泊まりに行かない。

清掃の基本

・心構え
清掃の集中し完全無言で取り組み、自ら汚れているところに気づき、校舎をきれいにする。
・注意事項
帽子をかぶる。
・清掃活動の流れ
予鈴と共に身支度を済ませ、黙想を開始し、清掃への心構えをつくる。(黙想は1分間9
無言で清掃場所へ移動する。移動中も話をしない。
清掃場所に着いたら、早速清掃を始めよう。

その他

・授業が始まる 〝3分前着席〟
・始業式、終業式。集会など体育館へいく時には、〝無言入場〟 終わったら〝無言退場〟

なかには、子どもの命と健康、人権を守るために本当に必要なルールはあるでしょうが、上記の〝きまり〟のなかでどれだけあるでしょうか。

また、ある公立中学校では、このような「きまり」に加えて、

・適性検査
・QU

私はよく知らないのですが、QUとは、心理検査。「いごこちのよいクラス」「やる気のあるクラス」をつくるための診断ツールとして使われているそうです。

・業者による「学力テスト」
・ドリルによる反復学習

などが行われています。

私は、息苦しさを感じます。

子どもたちが事細かな〝きまり〟で管理され、学力テストなどで〝点数〟競争に追い込まれ、学校が教育産業の儲け口にされ、そして、学校と教師の自由裁量権が狭められている、そういう環境で、子どもたちが分断され、息苦しくなっているのではないか、生きづらくなっているのではないか、と心配します。

本来、どんなことでもホンネを出し合って話し合い、時には批判しあい、とことん話し合って、助け合い励ましあう共同の関係を築いていくのが、学級・学校ではなでしょうか。

その学校に、効率、競争、学校を業者の儲け口にする市場原理を持ち込んだのが、新自由主義です。

効率、競争、市場原理……教育にもっともなじまないものではないでしょうか。

日本全国が、国がすすめる新自由主義教育に覆われています。

日本で新自由主義教育が始まったのが40年前ですから、新自由主義教育しか知らないという教師が大部分なのでしょう。

新自由主義教育とたたかって、本当の教育を築こうと実践している学校もあります。こういう学校から学んで、教師として、人間としての自由と人権にたいする感覚を研ぎ澄まして、

〝ほんとうにこれでいいのか?〟と疑問をもつことから始めてはどうでしょうか。

さもないと、この国の公教育は崩壊の憂き目に遭わざるを得ない。私は。そう思います。

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