実践

自治をめざすクラスづくり(8)

係活動始まる(2) 号令をかける

号令をかけることは、授業の規律をつくるうえで重要な仕事です。
私が尊敬したY先生は、授業にたいするみんな気持ちを合わせるために号令をかけるので、〝合礼係〟という文字を当てていました。

号令をかけなくても自主的に授業の規律ができれば、この上ありません。
ですから、この係活動の最終目標は、この仕事が必要なくなることです。
一度だけ、私の社会科の授業で、号令なしで授業が始められるように成長したクラスがありました。
中学校は、教科ごとに先生が変わります。
ほとんどの教師が、号令をかけないという発想など全くないので、号令係をなくしてしまうのは難しいことです。

号令のしかたは、先生によって多少の違いがあります。
基本的には、教科の先生の指示で行います。

ガラキリ

私は、社会科の時間と「道徳」「学活(ホームルーム)」の始まりは、〝ガラキリ〟をするように指示しました。

「号令係さん、ガラキリでお願いします」

「ガラキリって何ですか」

「先生が教室に来て、〝ガラッ〟とドアが開いたら、大きな声で〝キリーツ〟と号令をかけてください。それで、ガラ、キリ」

「なるほど」

「そして、透かさず〝キヲツケ〟〝レイ〟と」

子どもたちはなんだか楽しそうです。

「練習してみましょう」

ガラッ… 

号令係:キリーツ! (全員がサッと立ちます)

号令係:キヲツケ! レイ!

教師:おはようございます

子どもたち:おはようございます

教師:なかなか良かったよ! こんな感じでいきましょう。

 〝キヲツケ〟〝レイ〟は、みんなの気持ちが合えば、省いてもいいと思います。

 始めのガラキリが決まれば、あとは自然に合ってきます。

 授業を始める規律ができればいいのです。

 こうでなければならない、という固定観念は排して…

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