平和への誓い

自治をめざすクラスづくり(66)行事の実践3

戦争と平和について考える

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平和への誓い

 目を閉じて想像してください

 緑豊かで美しいまち。人でにぎわう商店街。まちにあふれるたくさんの笑顔。

 79年前の広島には、今と変わらない色鮮やか日常がありました。

 昭和20年(1945年)8月6日 午前8時15分。

 「ドーン!」という鼓膜が破れるほどの大きな音。

 立ち昇る黒味がかった朱色の雲。

 人も草も焼かれ、助けを求める声と絶望の涙で、まちは埋め尽くされました。

 ある被爆者は言います。あの時の広島は「地獄」だったと。

 原子爆弾は、色鮮やかな日常を奪い、広島を灰色の世界へと変えてしまったのです。

 被爆者である私の曾祖母は、当時の様子を語ろうとはしませんでした。

 言葉にすることさえつらく悲しい記憶は、79年たった今でも多くの被爆者を苦しめ続けています。

 今もなお、世界では戦争が続いています。

 79年前と同じように、生きたくても生きることができなかった人たち、明日を共に過ごすはずだった人たちが、この世界のどこかにいるのです。

 本当にこのままでよいのでしょうか。

 願うだけでは、平和はおとずれません。

 色鮮やかな日常を守り、平和をつくっていくのは私たちです。

 一人一人が相手の話をよく聞くこと。

 「違い」を「良さ」と捉え、自分の考えを見直すこと。

 仲間と協力し、一つのことを成し遂げること。

 私たちにもできる平和への一歩です。

 さあ、ヒロシマを共に学び、感じましょう。

 平和記念資料館を見学し、被爆者の言葉に触れてください。

 そして、家族や友達と平和の尊さや命の重みについて語り合いましょう。

 世界を変える平和への一歩を今、踏み出します。

2024年8月6日

こども代表
広島市立祇園小学校6年 加藤 晶
広島市立八幡東小学校6年 石丸優斗
(広島 平和記念式典)

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