子どもが主人公の学校に!(29) 卒業式を変える(12)
卒業生が主役の卒業式をどう創ったか⑩
~2014年3月のA中卒業式~
前回、2014年3月に実施された、旭が丘中学校の卒業式の「卒業生の発表」の部分の台本を掲
載しました。
詩をつくったのが私ですが、一つひとつの言葉は全て、子どもたちが発したものです。
生徒会本部役員と学級委員の話し合いの中で、強調したい言葉や追加された言葉があったかもしれ
ません。
卒業にあたって、子どもたちがどんな思いを抱いていたか、よくわかるのではないでしょ
うか。
この年は、前にも述べたと思いますが、子どもたちから卒業式の1週間ほど前でしょうか、学年
主任で英語のH先生が英語の授業で取り上げた「WE ARE THE WORLD」を〝サプラ
イズ〟で合唱したいと要求が出されました。
各クラスのリーダーたちがいつのまにか、みんなの意見を聞いて、話し合い、学年ぜんたいの合意を図って計画していたのです。楽譜も準備し、指揮者も伴奏者も決めていたのです。

そして、「校長先生にお願いしてください」
「朝早くみんな来ますから、他の先生には分からないように練習したいので、久永先生、ご指導お
願いします」と、言うのです。
参りました。
子どもたちの力に、脱帽!
校長に、お願いというよりも宣告のように申し上げました。
「卒業式で、子どもたちが最後にもう1曲「WE ARE THE WORLD」を歌いたいと言っています。H先生が授業で取り上げた歌です。いいですよね」
(しばし間があって)「わかりました。いいですよ」
子どもたちは、自分たちの卒業式をつくるんだという思いに妥協を許しませんでした。
「WE ARE THE WORLD」も3部合唱にしました。
群読の「ソロ」の部分は、全部立候補で決まりました。
学年合唱の指揮と伴奏も、すべて立候補。
高校入試が終わってから卒業式まで2週間もなかったと思います。
ぜんたいで合わせたのはほんの数回でした。体育館が使えない時は、音楽室に180人詰め込んで
練習しました。

群読の全部の言葉を覚え、合唱も仕上げました。
これが、やらされたものであったなら、できなかったでしょう。
子どもたちが主人公にとなってつくりあげたものだったからこそできた卒業式でした。
当日は、会場ぜんたいが大きな感動に包まれました。
晴れやかな笑顔と感動の涙があふれました。

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