平和への誓い

戦争と平和について考える

1945年(昭和20年)
8月6日=広島に原子爆弾投下
8月8日=ソ連の参戦
8月9日=長崎に原子爆弾投下
8月14日=ポツダム宣言受諾
8月15日=敗戦の日

8月は戦争と平和について考える月でもあります。

8月6日、広島市の平和記念式典で、広島の小学生が読み上げた「平和への誓い」。

教室でも読み、戦争と平和について、短い時間でも教師が自分の言葉で語りたいものです。

 平和への誓い

「平和への誓い」を朗読する米広朋留君と勝岡英玲奈さん=8月6日午前8時27分、広島市の平和記念公園 信濃毎日新聞(2023年8月7日)より
「平和への誓い」を朗読する米広朋留君と勝岡英玲奈さん=8月6日午前8時27分、広島市の平和記念公園 信濃毎日新聞(2023年8月7日)より

みなさんにとって「平和」とは何ですか。
争いや戦争がないこと。
差別をせず、違いを認め合うこと。
悪口を言ったり、けんかをしたりせず。
みんなが笑顔になれること。
身近なところにも、たくさんの平和があります。
昭和20年(1945年)8月6日午前8時15分。
耳をさくような爆音、肌が焼けるほどの熱。
皮膚が垂れ下がり、血だらけとなって川面に浮かぶ死体。
子どもの名前を呼び、「目を開けて、目を開けて」と叫び続ける母親。
たった一発の爆弾により、一瞬にして広島の町は破壊され、悲しみで埋め尽くされました。
「なぜ、自分は生き残ったのか」
仲間を失った私の曽祖父は、そう言って自分を責めました。
原子爆弾は、生き延びた人々にも心に深い傷を負わせ、生きていくことへの苦しみを与え続けたのです。
あれから78年がたちました。
今の広島は緑豊かで笑顔あふれる町となりました。
「生き残ってくれてありがとう」
命をつないでくれたからこそ、今、私たちは生きています。
私たちにもできることがあります。
自分の思いを伝える前に、相手の気持ちを考えること。
友達の良いところを見つけること。
みんなの笑顔のために自分の力を使うこと。
今。平和への思いを一つにするときです。
被爆者の思いを自分事として受け止め、自分の言葉で伝えていきます。
身近にある平和をつないでいくために、一人一人が行動していきます。
誰もが平和だと思える未来を、広島に生きる私たちがつくっていきます。
令和5年(2023年)8月6日
子ども代表
広島市立牛田小学校6年 勝岡英令奈
広島市立五日市東小学校6年 米広朋留 

信濃毎日新聞(2023年8月7日)

 

 

 

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