教育に自由を(2)
〝子どもたちを再び戦場に送らない!〟
国旗損壊処罰法 施行
8月13日、日本の国旗を傷つける行為を処罰する国旗損壊処罰法が施行されました。
「著しく不快または嫌悪の情を催される方法」で公然と「損壊、除去、汚損」する行為を処罰し、違反者に2年以下の拘禁系または20万円以下の罰金を科すというものです。
どのような行為が「不快・嫌悪の情を催される」のか? これに該当するのか?
▼駅前で国旗を燃やす ▼ふん尿で汚す ▼あえて公道に置き泥や雨で汚すなどの行為
が国旗損壊罪に該当するとしています。
何をか言わんやです。
「著しく不快」ついては、「一般通常人から見て、ひどく快くないと感じさせる方法を指す」としていますが、きわめて曖昧です。
どんな方法、どんな行為が処罰の対象になるのかきわめて曖昧なので、捜査当局の恣意的判断で、際限なく処罰対象が広がる恐れがあります。
国会の質疑で政府は、処罰対象にはならない「具体例」を示しました。
「国旗を新品の靴でふみ、何ら不潔にすることがない」「『お子様ランチ』に付属している旗を損
壊する」
お子様ランチの日の丸を汚したらどうなるか? こんなばかげたことが議論される? 狂気の
沙汰ではないでしょうか。
教育現場にも大きな影響
しかし、こんなにばかげていても、法律が施行されると、教育現場にも深刻な影響が危惧されます。
「日の丸」は「君が代」とともに、日本が起こした侵略戦争・植民地支配の象徴とされました。

日本が占領した町には日の丸が掲げられ、その旗の下で住民虐殺が行われた町もありました。
日本による植民地化の下で韓国では1936年、孫基禎選手の事件(韓国の新聞が、マラソンで優勝した孫基禎選手の写真から日の丸を抹消した事件)も起こりました。
私は、日本が侵略し、植民地支配をした国々で、日の丸の下でどれだけ多くの人々が殺され、差別行為を受けたか考えると、日の丸を掲げることには反対ですし、それを強要することには断固反対せざるを得ません。
〝教え子を再び戦場に送らない!〟が、戦後民主主義教育の原点です。
多くの教職員が、そのために日の丸と君が代の押し付けに反対しています。
何が「損壊」にあたるかも明らかではない、どんな理由で拘束されるかもわからない。
戦争・軍拡に反対し、民主主義教育を推進する運動を委縮させる心配があります。(それが狙いなのでしょう)

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