教育情勢

教育に自由を!(5)【いまこそ学校に希望を305】

教育に自由を!(5)

法律でも認められている教師の自由

国による管理統制が強まり、子どもたちは競争に追い立てられている日本の教育ですが、「子どもをどう育てるか」「子どもにどんな力を身に付けさせるか」「どんな学校にするか」…という教師が自分の考えに基づいて自由にできる余地が、法律上でも認められています。

「校長は、校務をつかさどり、所属職員を監督する。」(学校教育法37条④)
「教諭は、児童の教育をつかさどる」(学校教育法44条⑪))

「つかさどる(司る)」とは、「官職として担当する。役目として担当する。/支配する。統率する。」(広辞苑)

子どもたちの教育に直接携わる教員にある程度の自由裁量が認められなければ、教育活動そのものが成り立ちません。

子どもたちが朝登校した時にどんな言葉をかけるか?
朝の会の時にどんな話をするか?
各教科の授業で、どんな教材を使ってどのように授業を展開していくか?
学級づくりにどう取り組んでいくか?
行事にどう取り組んでいくか?
教師一人ひとりが考えてやっていくことでしょう。

小中高で90万人もいる教員が全員、ロボットのように全く同じ活動をするなんて、あり得ないことです。
一流と言われる歌手や俳優や作家や料理人がたくさんいますが、その一人ひとりがそれぞれ独自性をもっています(それを個性というのでしょう)。
その多様性が大切で、その中で学び合っていくことが、人類の発展につながっていくのではないでしょうか。
学び合いながら、個性を磨いていく。教員も、いや教員こそ、そのスタンスが必要ではないでしょうか。
ですから、教員の責任はたいへん重い。同時にたいへんやりがいがある。

オオタヴィン監督のドキュメンタリー映画「夢みる校長先生」では、学校教育法で認められている『校長の裁量権』を活用して、自由な教育を実現した実例を紹介しています。

60年前から通知票をなくし「国語・算数・社会・理科…」という時間をなくした小学校、校則を一切なくした中学校、通知票をなくした中学校……

これらの学校は、特別にユニークな学校と見られてしまいそうですが、いずれも、校長が子どもたちが人間らしくのびのびと育つためにはどんな学校にしたらいいのかと考え、職員や子どもたちに提案し、確信をもって実行していったということです。

個性あふれる校長が、個性あふれる先生たちと、個性あふれる学校をつくり、個性あふれる子どもたちが育っていく!

私が勤めた学校では、映画に出てきたような学校にはできませんでしたが、私を含め数人が提案し、校長も同意し、職員の多数が賛同し、合唱で学校を変え、卒業生を主人公にする卒業式に、一気に変えました。

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