経験談

子どもが主人公の学校に!(33) 研修について考える(2)【いまこそ学校に希望を295】

子どもが主人公の学校に!(33) 研修について考える(2)

「研修」とは…

おそらくどの県でも地区でも共通していると思いますが、この30年間ほどの間に教育委員会等が主催する、半強制的な〝研修〟が増え、それが近年は激増しているというのが、実感するところです(統計学的に調査したわけではありませんが)。

教員免許更新制を廃止した代わりに〝研修〟を増やすことにしたのは事実です。
新任の先生には、〝新採用研修〟というのが課されます。〝2年目研修〟その他〝○年目研修〟〝教科〟学習の研修、〝道徳〟学習の研修等々、ほとんどが学校から離れて〝研修〟を受けに行きます。

それぞれの研修について、取材や聞き取りをしたわけではありませんが、講話を聴いたり、小グループで討論したり、他校先生が研究授業を行い、そこから学んだり…。

戯で研究授業を行うこともあります。その場合には、「指導案」を書き、それなりに見せる授業にするために、研究・準備が必要になり、かなりの負担になります。

これらの研修から学べることもあり、それは有意義なものでしょう。

ところが、「学べることはなかった」「つらい時間だった」…という声も聞きました。

「現場で学べ!」

私が新任のころ(私が新任で教職に就いたのは1978年です)、私が尊敬した先輩の先生に繰り返し言われたのは「現場で学べ!」「子どもから学べ!」ということです。

実際、私が新任の頃、外へ行って研修を受けたということは一度もありませんでした。
現場の先生たちから、子どもたちから多くを学びました。

現場で私がとくに尊敬したのは、I先生とY先生。
二人とも子ども一人ひとりを本当に大切にし、リーダーを中心に子どもたちが自分たちでクラスをつくっていく実践をやっておられるのです。

Y先生は、学級通信をよく出し、子どもたちを主人公にする民主的な学級づくりを組織的に築きながらも、ユーモアにも満ち、何でも子どもたちといっしょにつくっていくのです。
「どうしたらこのようなクラスができるのだろう?」と、ずっと目標にしてきました。
アドバイスをいただいたこと、数えきれません。
教科も同じ社会科で、授業をどうつくっていくかという面でも多くを学ばせていただきました。

I先生は、子どもたちを人間らしく育てようとする姿勢はY先生と同じでした。
実際お二人はよく話し合っていました。

I先生には、子どもたちを包み込むような大きさがありました。
子どもの褒め方、怒り方がすごいのです。
悪いことをしてしまった子どもにたいして真剣に怒ります。
本当に怖いのですが、説得力がありますし、人間的な温かみがあるのです。
褒めるときも真剣に褒めるのです。
言葉だけにならない、人間的な温かさで包み込むのです。
こうやって褒められたら、子どもは本当に自信がつくだろうなと思いました。

Y先生がよく言いました。
「どの先生も必ず、よい面をもっている。それを盗むんだよ」 
現場で学ぶことがどれだけ大事かおわかりでしょうか。
教師と子どもたちとの関わり、子どもたち同士の関わりが間近で見られるのですから。

研修のあり方そのものを、見なおす時期にきているのではないでしょうか。

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