理論

行事をどう総括するか【いまこそ学校に希望を306】

行事をどう総括するか

文化祭をどう総括するか

9月に行われた文化祭について、今後の教育活動に生かすために「反省」を書くように求められましたので、所感を述べたいと思います。
年間を通しておそらく最大の全校行事だと思われますので、これをどう評価し総括するかは極めて重要だと思います。
(なお、指定された用紙では、その項目建てでは書きにくいと感じましたので、失礼ではありますが、私なりの項目建てで述べることにします。)

指導目標とその総括

学校で何かに取り組む場合、その活動で子どもたちをどう育てるか、子どもたちにどんな力を育むか、という〝指導目標〟を打ち立て、それに基づいて子どもたち(全校集団、学年集団、学級集団)の活動目標が子どもたち自身によって話し合い決められなければなりません。
文化祭は、一貫する学校の教育活動の一つであるので当然、学校としての指導目標とリンクするものである筈です。
〝子どもたちをどう育てるか?〟〝子どもたちにどんな力を育むか?〟について、繰り返し議論し、共有していかないと、行事を「やればいい」という〝行事屋〟に陥ってしまう危険があります。
まず、その点がどうだったのか、振り返る必要はないでしょうか。この行事で、子どもをこう育てようという声
や空気があまり感じられなかったような気がしてなりません。
私自身は、学校という所は、子どもに自立の力(理性と知性と感性)を育てる場であると考えています。
そのために、子どもたちが主人公になって話し合い、考えて、決め、活動していく〝自治の力〟をつけていくことが肝要であると思います。

文化祭は、そのために文化・芸術を創造する絶好の機会ではないでしょうか。
人間らしい温かい心を通わせあって、大きな感動を生み出す。
そういう人間関係を築くことがどれだけゆたかな心育むか。
学級で、学年で、全校でそういう人間関係をどれだけ築くことができたかが、総括のポイントになるのではないでょうか。

日常活動と行事

授業を中心とした日常の活動と行事は、別個のものではありません。
日常の活動・取り組みを行事に生かす → 行事の取り組み・活動・成果を日常に生かす→次の行事に生かす
というサイクルが重要になるでしょう。

行事は、大きな取り組みですから、日常ではできない質の高い文化創造に取り組むことによって、大きな達成
感、感動を生み出すことができます。
子ども同士がみんなで力を合わせてどれだけ感動・歓びを生み出せたかは総括の重要な視点です。

その点で、行事は子どもたちを飛躍的に変えるチャンスです。

感動の合唱をつくりあげた!

今年の文化祭では、とくに各クラスと各学年が感動の合唱をつくりあげ、いままでにはなかった感動を生み出
しました。大きな前進ではないでしょうか。

練習らしい練習があまりできなかったなかで、あれだけの合唱をつくりあげた!
子どもたちの無限の可能性を示した瞬間だったと思います。

学年が上がるごとに質が高くなっていったことも、素晴らしいと思います。
とくに3年生は声の質が違いました。

合唱は、他の出し物と比較して、明らかに質の高さが違います。
日常の活動でも基礎となる学級・学年の取り組みであることが重要です。

非常に短い練習時間にも関わらず、あれだけの感動を作り出せる子どもたちの力は見事というほかありません。

練習とは言えない「練習」もありました。

ことしの大きな前進を大事にして、さらにもっとよいものを目指したいですね。

これで終わりにしたのではもったいない!これを日常活動、さらに次の行事に生かしたいものです。

あらゆる機会をとらえて、歌い続けていったらどうでしょうか。 

文化・芸術の質の問題

子どもたちにすぐれた感性を育てるためには、文化・芸術の質が問われなければなりません。

その点で、文化祭の内容を検討すべきではないでしょうか。

さまざまな活動がありますが、思い切って精選していくことも考えられます。

子どもたちの自治の問題

文化祭をどうするか? どう変えるか? どう発展させるか?

教師集団と生徒会本部で激しく議論し、生徒会本部が原案を練り上げ、各学級で議論し、文化祭を真に子ども
たちのものにしていく必要があります。

みんなで話し合い、みんなで決め、みんなで守る(実行する)という民主主義の原則を貫きたいものです。

教師・教師集団の指導性の問題

「教師集団と」と書いたのは、子どもたちの自治を築くためにも、つねに教師の指導性が欠かせないからです。

例えば、質の高い合唱をつくるにも、発声のしかた、呼吸の仕方、ハーモニーの作り方、表現の仕方、指揮者の
役割等、子どもたちが知らないことも多いのです。
そういう所は、やはり大人・専門家である教師が教えていかなければなりません。

まず教師が夢を描き子どもたちに示す → 子どもたちが夢をもち、乗り越えていく → 教師も感動して
新たな夢を持つ → 子どもたちがさらに飛躍する

というサイクルができてきたら、サイコーですね。

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